nonameのノート

お金で買えない資格とお金で買ったモノ、調べても見つかりにくい小技を書き留めます。

第二種電気工事士を受験しました

令和 3 年度第二種電気工事士試験上期(以下、二種電工という)の受験体験記です。
この記事は、筆記試験に合格して、実技試験を受けたあとに書きました。
実技試験の合否は分かりませんが、これから受験される方の役に立つかもしれませんので、忘れないうちに執筆・公開しておきます。

2021-08-20 追記:第二種電気工事士試験に合格しました - nonameのノート

※本ブログの内容を適用したことによって生じる結果(資格試験の合否や怪我など)には、筆者は一切の責任を負いかねます。

筆記

二種電工を受験をする前の、私の中にあった電気の知識は、日常生活に密着したものと、小学校と中学校で習ったうろ覚えのものがすべてでした。
だいたい乾電池は 1.5V、コンセントが 100V、コンセントにシャーペンの芯を突っ込むとブルブルする(よい子は危険ですのでマネをしてはいけません)、雷は危ない、切れて電柱からぶら下がる電線も危ない、リチウムイオン電池は 500 回くらい充放電すると充電容量が半分になる、直列回路と並列回路、「オームの法則」という言葉、いろいろな発電方法があること。

この状態で二種電工の筆記試験の過去問を見ても全く分かりませんでした。
配線用の図記号も区別がつかないし、そもそも見たことがありません。コンセントの電流の値が穴の形によって違うなんて知りませんでした。

そこで早速、この本を買いました。

すい~っと合格コミック マンガで"そこそこ"わかる新・第2種電気工事士 筆記+技能入門(改訂4版) (すぃ~っと合格コミック)

この本は、文章が主になった解説書きの部分と、マンガの部分とが入り混じっています。
まず、マンガの部分だけを読んでみました。
そして、「ケーブル」と「電線」の違いを初めて知りました。
あと、電線は資格なく勝手に固定しては、いけないらしいです。
知らないことが多かったので疲れてしまい、文章の解説部分を読まずに、そのまま放っておきました。
それからまた、解説を読もうとしましたが、なかなか進みませんでした。

受験申込の前月、思い切って実技試験に必要な工具一式と、練習用の電気器具と材料を買いそろえてみました。
少なくないお金を使い込むことで、受験申込の取りやめを防ごうとしたのかもしません(コンコルド効果狙い?)。
実際、工具と器具と材料とで、結構な金額になりました。結構な金額になるので、これから買う人は、詳しい人に工具などの選び方を教えてもらうと良いかもしれません。

さらに、この本も買いました。

2021年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すい~っと合格

ぱっと見て、図が多くて分かりやすそうだと思ったからです。
版は大きいのですが薄く、コンパクトにまとまっています。
ただでさえコンパクトなのに、この本の内容をさらに凝縮した暗記用冊子付録もついています。大変役に立ちました。

ところで私は、「A ならば B」と言われたときに、なぜ「A ならば B」なのか、なぜ A は C でも D でもなく A なのか、なぜ B は X でも Y でもなく B なのかを、考えたり調べたりしないと、「A ならば B」を覚えにくい人です。
とくに配線用の図記号は、なぜその形になっているのか、なぜそのアルファベットが使われているのかを知らないと、なかなか思い出せません。
そのような分からないものについては、YouTube で解説動画を探して見たり、誰かがまとめたウェブサイトを見たりして、「A ならば B」を覚えていきました。

ここまでで、いろいろなことをやって、オームの法則キルヒホッフの法則(分流、分圧)は、おおよそ理解しました。

三相誘導電動機の仕組みは正直に言ってよく分かりませんでした。
三相誘導電動機について、ここでは紹介しません。
とにかく過去問の答えを何度も見て、三相誘導電動機につながる線を二本入れ替えれば逆回転することと、周波数が上がると回転数も上がることは覚えた、とだけ言っておきます。

過去問題集は、これを買いました。

すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2021 (すぃ~っと合格赤のハンディ)

この問題集を、枕元や机の上など手に取りやすい場所に置いて、起床直後や就寝直前、そのほか気が向いたときにページをめくって問題を解きました。

資格試験は、過去問をひたすら解けば合格できる、と言う人がいます。
しかし私は、教科書を読んでからでないと、過去問が解けない人です。
何も知らないまま過去問を見ても、文章の上を目が滑るだけですし、解答を見てもさっぱり分かりません。
よく考えれば、過去問をひたすら解けば合格できる、と言うよりも、過去問をたくさん解ける人ならば合格できる、と言ったほうが正しいのではないかと思います。

このようにして、しばらく電気工事について学習したあと、筆記試験を受けて合格しました。

実技

二種電工の実技試験では、配線図と施工条件等に基づいて、試験時間内に欠陥なく作業できるかを問われます。
出題される配線図は、ウェブサイト上で予め公表されていました。

電気工事士技能試験候補問題 | ECEE 一般財団法人電気技術者試験センター

全 13 の配線図があるのですが、その中の 1 つが試験で出題されます。

筆記試験を受ける前に、1 題だけ作業してみました。
工具の使い方も器具への電線のつなぎ方も分からなかったので、解説動画を YouTube で見ながら作業しました。
試験時間は 40 分なのですが、初めての作業では 4 時間余りかかりました。

YouTube の解説動画にはコメントで突っ込みが入っていたり、関連動画ではテクニックが紹介されていたりするので、それらをなんとなく頭の中に入れていきました。

筆記試験の合格発表前後で、一通りの配線図に従って作業しました。
作業後は欠陥がないか自分で判定しなければならないので疲れます。

作業自体は、落ち着いて、ゆったりとできるようになりました。

そうして試験当日もゆったりと作業をはじめていたら、せわしなく工具を動かす音やケーブルでムチを打つ音が聞こえてきて、急かされているような気分になりました。
ここで焦らないのが大事だと思いました。

※本ブログの内容を適用したことによって生じる結果(資格試験の合否や怪我など)には、筆者は一切の責任を負いかねます。

変更履歴

2022-02-09: 誤字脱字の修正、文章の追加
ここまでで、このように、いろいろなことをやって、オームの法則キルヒホッフの法則(分流、分圧)も、おおよそ理解しました。
三相誘導電動機というものも登場するのですが、三相誘導電動機の仕組みは正直に言ってよく分かりませんでした。
解説動画を YouTube探したりたりしながら作業しました。