まとめ
3 年以上前に購入したデスクトップ PCが起動しなくなったので、電源が壊れていることを確認して、電源を購入・交換したら無事起動するようになりました。
このブログ記事は、電源を交換したあとに作成した電源の交換手順書です。
実際に交換したときは、一刻も早く復旧したかったので焦ってしまい、この手順書のような電源の選定はできませんでした。
記事の後半に今回の交換で失敗したことを書いています。
次に再び電源を買うときに後悔しないように。
免責・注意
- このブログ記事の内容を適用したことによる損害や傷害や障害や災害などについて筆者は責を負いかねます。
- このブログ記事の内容を鵜呑みにすることなく、読者様ご自身でよくお考えになって、信頼できる専門家やご家族やご友人にご相談の上、行動されるか、場合によっては行動を起こさないでくださいますようお願いします。
目次
電源交換手順
用意するもの
- PC
- PC のネジを回せるドライバー
- 電源のショート用線(安全な材質、太さについては明言できません)
- カメラ
- メジャー
- 新しい電源の購入予算
電源が壊れていることを確認
- 24 ピンのケーブルをマザーボードから抜く
- 15 番目と 16 番目の端子をショートさせて、PC ケースのファンが回るか確認
- 回らなければ電源が壊れていると判断
注意事項
- 感電
- ショートさせる端子を間違え電源を壊す可能性
参考
分かりやすい動画:
PC の電源を単独でスイッチを入れる方法 - YouTube
分かりやすい文書と図:
電源を取り出す
- コンセントからプラグを抜く
- 電源から伸びているケーブルをカメラで撮影して接続先を記録
- PC を分解して電源を取り出す
注意事項
- 感電
- ネジの紛失
- 他の PC パーツの破損
電源の購入検討
PC ケースの規格
- PC ケースの規格(ATX など)に合わない電源を購入検討対象から除外
電源容量
- PC に必要な電源容量を満たさない電源を購入検討対象から除外
サイズ
- 交換前の電源のサイズを計測する(150x140x86mm など)
- サイズが合わない電源を購入検討対象から除外
吸気口と排気口の位置
- 交換前の電源の吸気口と排気口の位置や PC ケース内の空間を確認
- 吸気口や排気口がふさがりそうな位置にある電源を購入検討対象から除外
変換効率
- 電気料金の契約プランを確認
- 消費電力を計測
- 電力変換効率(80PLUS 認証のグレード)を考慮して電気料金を計算
- 電力変換効率と価格の関係を確認
- 電気料金に見合わない価格の電源を購入検討対象から除外
参考
電力変換効率を考慮した電気料金計算機が埋め込まれたブログ記事:
【計算機付き】PC 電源 80PLUS どれがいいの?電気料金調べてみたよ。 - おでぼで 備忘録
ケーブルの長さと種類と数
- 交換前の電源のケーブルの長さをメジャーで測り、種類(8 ピンや SATA)と数を確認
- ケーブルの長さや種類や数が足りない電源を購入検討対象から除外
新しい電源に交換
- 選定後の新しい電源を購入
- あらかじめ撮影した写真などを見ながらケーブルやピンをよく確認して新しい電源を PC に取り付け
- 起動確認
- 交換完了
2023 年 4 月に実際に交換したときの失敗の記録
失敗の教訓のまとめ
- プラグイン対応にこだわるな
- ケーブルの長さを測れ
- 電力変換効率(80PLUS 認証のグレード)と電気料金の関係を確認せよ
- 吸気口と排気口の前に十分な空間を確保せよ
プラグイン対応にこだわるな
余計なケーブルを PC ケースに入れなくて済むので、ケーブルの抜き差しができるプラグイン対応の電源が良いという情報を鵜呑みにしてしまいました。
実際には、ケーブルの長さと種類と数が重要でした。
必要最低限の長さと種類と数のケーブルが伸びてさえいれば、同じ PC で使い続ける場合、プラグイン対応とそうでない電源の差はほとんどありません。
それどころかプラグイン対応だと、電源から伸びるケーブルがひとつの穴にまとまっていなかったりするので、かえってケース内の空間を狭くします。
今回は、プラグイン対応の電源を購入してしまいましたが、差さなくて済んだケーブルは PATA のみでした。
ケーブルの長さを測れ
ケーブルの長さをよく確認していませんでした。
ケーブルが短かったため、PC ケースのケーブル用の溝を通すことができず、CPU ファン上を横断するアクロバティック(綱渡りのような)配線になってしまいました。
交換後:
CPU クーラーの前のスペースを使用してフレキシブルに空中配線しています。
交換前:
交換前は、マザーボードの裏から PC ケースの上部にケーブルが伸びていたため、すっきりと接続できていました。
この写真はSSD を換装する前に撮影したものなので、SSD がキオクシアのものではありません。
また、掃除前なのでホコリまみれで汚いです。
電力変換効率(80PLUS 認証のグレード)と電気料金の関係を確認せよ
とりあえず安い 80PLUS 認証 Bronze の電源を選んでしまいました。
必要な長さと種類と数のケーブルが伸びていて容量があって、電力変換効率の高い 80PLUS 認証 Gold の電源でも約 500 円高いだけだったので、そちらを選べばよかったと後悔しました。
私の PC の使い方と電気料金プランだと、3 年使用すれば 1000 ~ 3000 円程の電気料金の差がありそうでした。
こちらの記事を参考:
【計算機付き】PC 電源 80PLUS どれがいいの?電気料金調べてみたよ。 - おでぼで 備忘録
実際に消費電力を計測すると私の PC の場合、次のようになりました。
- 起動後しばらく何もしていないとき(低負荷時):約 60W
- ゲームで遊んでいるとき(高負荷時):約 260W
消費電力の計測に使用した機器:
吸気口と排気口の前に十分な空間を確保せよ
交換前の電源は一組の向き合った面に吸気口と排気口がそれぞれ配置されていました。
交換後の電源は辺で接したふたつの面に吸気口と排気口がそれぞれ配置されていました。
PC ケースは吸気口と排気口が一直線に配置されていることを想定しているような構造でした。
このため、PC ケースと吸気口の隙間が約 1cm になってしまいました。
ただ、この失敗が電源の性能や寿命にどの程度影響を及ぼすのかは現在のところ確認できていません。