nonameのノート

お金で買えない資格とお金で買ったモノ、調べても見つかりにくい小技を書き留めます。

Soundpeats Air4 を買った

Soundpeats Air4 のレビューを検索すると商品提供記事や商品提供動画が多くてすごいことになってるので、商品提供を受けていない人として実際に使った感想を書きます(商品提供ってどうやって受けるのでしょうか)。

なぜ買ったか

最近まで完全ワイヤレスイヤホンを使ったことがありませんでした(正確に言えば Bluetooth レシーバーに有線イヤホンを刺して半無線化できるというものを使ったことがありましたが、遅延がひどく動画視聴やゲームプレイに耐えられないものだったので、それ以来ずっと有線イヤホンのみを信じて使っていました)。

ですが先月ダイソーでゲームモード(低遅延モード)つきという 1100 円のワイヤレスイヤホン(No.3202(DG036-01))を見つけて、低遅延とはどのくらい遅延が少ないのかと気になって試しに買って使ってみたところ、(ゲームモードを使わなくても)動画視聴やゲームプレイで使える程度の遅延だったので、ワイヤレスイヤホンは遅延も少なくなってきてコードも無いし便利だと思うようになりました。

しかし、先のダイソーのイヤホンはカナル型で、私の体質のせいか長時間耳に差し込んでいると耳がかゆくなってきたので、インナーイヤー型(イヤーピースがついていないタイプ)のワイヤレスイヤホンを探すことにしました。インナーイヤー型の有線イヤホンを使ってきて耳がかゆくなることはあまりなかったからです。

また複数の機器(私のデスクトップ PC とタブレット(Fire HD 10))で使用するため、マルチポイント対応のものを買おうと思いました。マルチポイント対応でないといちいちイヤホンの接続先を変えるために今まで接続していた機器の Bluetooth 設定で接続を切断するなどの操作をしなければなりません。マルチポイント対応だと複数の機器に同時に接続でき、音声の再生や停止に応じてイヤホンがどの機器の音声を再生するか自動的に決定してくれます(調べたところ、マルチポイント対応でも、ある機器で再生している音声を手動で停止させないと別の機器の音声を再生しないものがあるようです)。有線イヤホンだと AUX 端子(プラグ)を差し替えるだけで再生する機器を変更できたので、マルチポイント対応でないダイソーのイヤホンは少し不便でした。

ここまで条件を絞ったときに、見つかったものの中で安かった完全ワイヤレスイヤホンが Soundpeats Air4 と Soundpeats Air4 lite でした。どちらも Amazon のセールやクーポンなどで価格が大幅に変わりますが 6000 ~ 10000 円程度です。どちらも安くなっているときの価格ではあまり違いがありません。Soundpeats Air4 と Soundpeats Air4 lite の主なスペックの違いはノイズキャンセリング機能がついているかどうかといくつかの音声圧縮コーデックに対応しているかどうかだと分かりました。いままでコーデックは SBC のみ対応のダイソーイヤホンを便利だと思って使っていました。なのでコーデックにこだわりはありません。せっかくならノイズキャンセリングつきにしようということで lite ではない Soundpeats Air4 を買うことにしました。


以下はイヤホン選びの条件についての余談です。

インナーイヤー型のワイヤレスイヤホンという条件であれば 2000 円代の Redmi Buds 4 Lite があります。しかしこれはマルチポイント対応ではありません。さらにイヤホン単体では音量調整できないようです。ダイソーのワイヤレスイヤホン(No.3202)では音声再生中に左右のイヤホンについているボタンを 1 秒以上長押しすると音量調整できました。この機能が無いのは不便だと思い先の Soundpeats のイヤホンに機能があるか調べたところ、イヤホンをタッチして音量調整できることが分かりました。

マルチポイント対応という条件でイヤホンを探すと、5000 円未満の安いネックバンド型のイヤホンが複数見つかりました。左右のイヤホンがコードでつながっているネックバンド型は同じ機能を備えていたとしても、なぜか完全ワイヤレスイヤホンより安くなっています。そこで試しに 2000 円程度のネックバンド型イヤホンを購入してみました。使ってみたところマルチポイント機能は確かに便利でした。ですがベッドに横になりながら使おうとするとネックバンドの部分が枕に引っかかって耳が引っ張られることがあり快適に使えませんでした。有線イヤホンだと線が細く軽いので寝返りに追従できているのかもしれませんが、ネックバンドはコードよりも太くて重量があるからか引っかかります。なのでネックバンド型は避けて完全ワイヤレスイヤホンにこだわることにしました。

使ってどうだったか

先に書いた通り商品提供動画や商品提供記事がすごくたくさん見つかるので実際に使ってみるまで不安でした。

実際に使ってみたところ、インナーイヤー型でマルチポイント対応の完全ワイヤレスイヤホンという条件を満たしていて、音もそこそこ聞こえたのでふつうに便利に使えるとは思いました。マルチポイント機能は特に問題など無く、デスクトップ PC とタブレットの再生する音声を切り替えてくれました。また長押しではなくタッチ 1 回で 1 段階ずつ音量を調整できるのも便利だと思いました。

ただし、ノイズキャンセリング機能はそれを有効にしてもどんなノイズが消えているのかがよく分かりませんでした。キッチンフードの換気扇を回してその近くでオンオフをしても何が変わっているのかよく分かりませんでした。外に出て車や人の通る場所でノイズキャンセリングをオンにすると(再生中の音声ではない)人の話し声が聞こえやすくなったように感じました。イヤホンを耳に押し当てるようにしてオンオフすると変わる? 低音が増えている? ノイズキャンセリングってこういうものなのでしょうか?  個体の問題? AirPods Pro だと耳栓をしているようだと言う人もいるので、二度とノイズキャンセリング機能を当てにしないとは考えませんが、次にノイズキャンセリング機能付きのイヤホンを買おうとするときは試聴してから決めたいと思いました(今までノイズキャンセリング機能つきのイヤホンを使ったことがありませんでした)。

さらにもうひとつ気になったのは、ファームウェアアップデートに失敗することです(2023 年 10 月 21 日時点)。アップデートしなくても音声再生に支障はありませんが一応言及しておきます。

Soundpeats Air4 lite だとマルチポイント機能を有効にするためにアプリで設定しないといけないらしいですが、Air4 だとマルチポイント機能は最初から有効なので、マルチポイント機能と基本的な音声再生機能が使えれば問題ないという人はアプリを使わなくていいかもしれません(アプリをインストールしてから気づきました)。

追記:しばらく使ってどうだったか

何も音声を再生せず周りが静かなときにノイズキャンセリング機能をオンにするとチリチリという高い音が鳴っていることに気がつきました。「ノイズキャンセリング チリチリ」で検索するとノイズキャンセリング機能を搭載した複数の機種に似たような事象があるようなのでこれはノイズキャンセリングにありがちな問題なのかもしれません。

またノイズキャンセリング機能をオンにしていなくてもスピーカーの電源をオンオフしたときのようなプツという音がときどき鳴りました。ダイソーのワイヤレスイヤホン(No.3202)を使っているときにこのような音は聞こえなかったので少し気になります。

まとめ

  • インナーイヤーだと耳がかゆくなりにくい(私は)
  • ノイズキャンセリング機能が効いているのかよく分からない(私は)
  • マルチポイント機能は便利
  • 商品提供ほしい(不利な契約条項が無ければ)

QCY HT05 でイヤホン選びを落ち着かせた - nonameのノートに書いたようにこちらのイヤホンは処分しました。

追記履歴

  • 2023-12-03:処分について追記
  • 2023-10-23:チリチリ音とプツ音について追記