nonameのノート

お金で買えない資格とお金で買ったモノ、調べても見つかりにくい小技を書き留めます。

自宅に CUSTOM の CO2 モニター CO2-mini を導入しました

自宅に、CUSTOM の CO2 モニター CO2-mini という二酸化炭素濃度計を導入しました。

注意

ここで書いていることは、私の手持ちの機器で確認したことです。
他の個体や機器については、仕様変更や経年劣化などで動作や性能が変わっている可能性があります。

導入した理由

なぜ導入したのかというと、自宅での二酸化炭素濃度が安全な範囲内に収まっているかどうか気になったからです。

労働安全衛生法(昭和四十七年法律第五十七号)の規定に基づく事務所衛生基準規則(昭和四十七年労働省令第四十三号、施行日:令和四年十二月一日)1の第二章第三条の 2 項には、

2 事業者は、室における一酸化炭素及び二酸化炭素の含有率(一気圧、温度二十五度とした場合の空気中に占める当該ガスの容積の割合をいう。以下同じ。)を、それぞれ百万分の五十以下及び百万分の五千以下としなければならない。

と書かれています。

安全のための法律に基づく規則でこのように決まっているのならば、長い時間を過ごしている自宅でも二酸化炭素濃度を安全な範囲内に収める必要があるのではないかと考えました。

二酸化炭素濃度が安全な範囲内に収まっているかどうかを確認するためには、その濃度を計測する必要があります。
そこで、先の機器を導入しました。

しばらく計測して濃度の変化の当たりをつけられるようになったら処分するつもりだったので、比較的安く買えて評判が良さそうなものを選びました。

機器の機能

この機器は、二酸化炭素濃度(ppm)が高くなるにつれて、任意に設定した閾値で緑から黄色、そして赤色へ、点灯する LED を変化させられます。
初期設定では 800ppm 以上 で黄色、1200ppm 以上 で赤色になります。
私は初期設定のまま使っています。

8 日間連続駆動させると毎日の最低値の平均を 400ppm として自動でキャリブレーションできる機能もあります。
しかし、常に部屋の中で使っていて二酸化炭素濃度が 400ppm よりも低くなりそうなことはあまりないので、その機能は使っていません。
キャリブレーションをしていない状態で 30 分間以上換気をしても 500ppm 程度でした。

導入した結果

赤色の LED が点灯したら、部屋の窓と扉を開けて換気をしています。
2 ~ 3 時間程度で赤色の LED が点灯する(1200ppm 以上になる)ので、換気をすることが多くなりました。

導入前は 1 日中、窓を閉め切っていたこともありました。
二酸化炭素濃度を可視化しただけで、意外と自分の行動が変わるのだと思いました。

ちなみに、先の規則の「百万分の五千以下」というのは 5000ppm 以下です。
なので、規則で決められた値よりも、はるかに安全な範囲内に収めることができていると思います。

参考画像

1555ppm で赤色の LED が点灯している様子

この機器とは関係ないことですが、最近の AI の画像生成技術はすごいなと思いました。
AI の生成した画像と、実際に撮った画像の区別をつけるために、背景にキーボードのような複雑で規則的なパターンの物を置くというのは名案ではないか、と一瞬考えたのですが、最近は Rembg のような、背景だけを取り除く技術もあるので、そういうのを使うとやっぱり見分けがつかないのかもしれないと思いました。

息を吹きかけて 11935ppm という結果を出力させた様子

https://www.zyaura.com/support-detail/software-nodatalogger/ のソフトウェアを使って、機器からデータを取得してグラフにしてみました。
機器本体のディスプレイでは、おそらく 3000ppm 以上のときに hi と表示されて、具体的な数値を見られません。
しかし、ソフトウェアでデータを取得すると、3000ppm 以上のときにも数値を見られるようです(3000ppm 以上の範囲のグラフは表示されません)。
この使い方は、公式の説明書などには記載されていませんので、自己責任でお願いします。

また、私の環境(Windows 10 Pro 22H2)だけなのかもしれませんが、この機器を USB ケーブルで PC に接続したまま PC の電源を入れると、機器自体は起動してディスプレイにも二酸化炭素濃度が表示されるのですが、そのままソフトウェアを起動しても、データを取得できないことがありました。
このようなときは、USB ケーブルを抜いて再度接続すると、データを取得できるようになりました。

バッテリーと USB ケーブルについて

この機器にバッテリーは内蔵されていないですが、モバイルバッテリーを使って動作させることができました。
手持ちの 10000mAh のバッテリーだと 2 日間くらい動作しました。
ちなみにこのバッテリーで動作確認しました。

ひとつ注意しなければならないのは、この二酸化炭素濃度計に刺せる USB 端子は、USB Type-C ではなく、USB 2.0 Micro-B だということです。
USB ケーブル 1 本(Micro-B ←→ Type-A)は機器に同梱されていますが、別の USB ケーブルの他、アダプターやバッテリーなどを用意するときは、接続できるか確認が必要です。

更新履歴

2023-03-18 20:00
注意、バッテリーと USB ケーブルについての記述を追加しました。